なぜ、巨大地下都市をつくることができたのだろうか。まず、カッパドキアの気象条件が、極めて雨が少なく乾燥していることがあげられる。そして、岩盤が凝灰岩でできていることが、巨大地下都市の建設を可能にした。凝灰岩は手掘りでも簡単に掘りすすめることができるからである。なぜ、凝灰岩がいいのだろうか。凝灰岩には、ゼオライトという鉱物が多く含まれている。ゼオライトは石英の成分を多く含んでおり、ミクロな孔がたくさん空いている。この孔にいろいろなものを吸着して取り込むことができるため、空気の汚れや匂いも吸着しているのだ。これは、炭の効果にも似ている。ゼオライトは、なにもカッパドキアに特有の鉱物ではない。われわれも毎日の生活のなかでお世話になっている身近なものである。洗濯につかう粉石鹸のおよそ半分はこのゼオライトなのだ。洗剤で汚れを分解しても、それがまた衣服に再付着したのでは困ってしまう。そこで、ゼオライトが汚れをしっかりとキャッチしてくれているのだ。
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